トンネル技術

目的に応じてトンネルのタイプは大きく異なります。最も小さなものは、直径は約40 cmです。大規模なプロジェクトでは、直径が17 mを超えます。トンネルの建設においては考慮すべき側面が多くあります。特に重要なのが岩質です。装置のタイプはそれに応じて選択されます。混合シールド、グリッパまたはEPBシールド(土圧バランス)等、多くのタイプが利用可能です。これらすべてのいわゆるフルフェイス型掘削機の共通点は、切削工具の連続回転によって掘削を行うドリルヘッドを有することです。このようにして、トンネル断面全体が単一の工程で除去されます。

ドリルヘッドのメインベアリングにおいては、ティッセン・クルップ ベアリングは特別に開発したころ式ロータリージョイントでサポートしてます。当社は、トンネル掘削技術の当初からこの分野での開発に取り組んでいます。フランスと英国の間のユーロトンネルに始まり、第4エルベトンネル、香港の一部をつなぐ屯門赤ラップ角海底トンネルにまで及びます。後者のプロジェクトでは、トンネルの直径は17.6 mとなっています。しかし、トンネルボーリングマシンとメインベアリングのサイズもさることながら、トンネルの長さも重要です。ゴッタルドトンネルの建設では、計57 kmのトンネルの掘削には、4台の掘削機が10年以上もの期間が費やされました。

主に鉱業分野において使用される自由断面掘削機は、フルフェイスタイプの掘削機とは対照的に、ドリルヘッドを持っていません。この掘削機では、1つまたは複数の回転・可動式作業アームが使用されます。これらの掘削機も、ティッセン・クルップ ベアリングが極めて過酷な負荷を考慮して設計し製造しているローラーベアリングを使用しています。

地下深部での資源開発および立て坑の建設には垂直ボーリングマシンが使用されます。使用ケースに応じて、様々なタイプの垂直ボーリングマシンが利用可能です。これらの掘削機には、これらの要件に合わせて特別に調整されたころ式ロータリージョイントが採用されています。